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アイアンテーブル(天板)の制作

和歌山県海南市の黒江近くの鉄の鍛冶屋さん、HOUSEHOLD INDUSTRYさんのアイアンテーブルの天板を制作させて頂きました。

私が開業する頃に、和歌山市のギャラリーで、鍛冶屋さんと陶芸作家さんの二人展を見て以来ずっと気になっていて、
先日、椅子の制作で相談にお伺いした後に声をかけて頂きました。
制作されるものに命が宿っていて、とても素敵な鉄の作家さんです。
http://householdindustry.jp/

今回は大阪のデザイン会社、スピッカート様の新事務所に設置されるテーブルということで、
新事務所の改装と同時並行で制作に入ります。
社長のご実家が材木屋さんとの事で、米栂材を支給して頂き制作する事になりました。

  

米栂材は、アメリカの木材で、木目が柾目でおとなしい感じの木なので、
鉄足との相性を考え、なるべく荒めの木目を選んで頂きました。
そして今回の天板の前面は浮造り加工にしています。
遊び心のあるデザイン会社さんなので、パソコン等での作業の合間に、木の肌触りを感じてリフレッシュできるようにと、
鍛冶屋さんと相談して提案させて頂きました。

↓は、天板の木目合わせ。作業机で人が座る位置が決まっているので、それに合わせて木を選んでいます。

↓左:浮造り加工前、中:浮造り加工後、右:別の天板の加工後

  

浮造り加工前がツルっとしているのに対し、浮造り加工後は、木の木目が浮き上がって立体的になります。
そして触っていて気持ちいいです。

今回制作するものは、L1500 x W600 が6枚、L2700 x W900が一枚と量が多い為、何回かに分けて加工しています。
↓は長さ2700mmの天板。今まで制作した中で一番長い天板です。

↓完成後の天板の写真です。

 

そして、これが鉄脚と組み合わさると、、、、

鍛冶屋さん制作の脚がスタイリッシュ。事務所の雰囲気にもベストマッチ。
鍛冶屋さんのデザインセンスに脱帽です。

今回、現場の下見やデザインの仕方、テクスチャーの重要性、使い勝手への配慮など、本当に多くの事を勉強させて頂きました。
そして良い場所を作り上げようと、気持ちが一つになって取り組んでいた多くの人々に感謝しています。

またこのような現場に出会えるように、腕を磨いていこうと思います!

 

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