前々から、ご近所の主婦の方から折り畳みテーブルの要望を受けていたので、少し落ち着いたところで制作に取り掛かりました。
お会いして要望を軽くまとめると、
○子供との勉強など、ちょっとした事に使える折り畳みのちゃぶ台が欲しい。
○部屋の片隅に収納するので、軽いほうが良い。
○テーブルの大きさは直径85cm
○天板の高さは少し高めの37cm。かつ、脚が入り易いように、天板下の空間は広め。
軽くて傷がつきにくいようにする為、材質は軽め桧、天然オイルよりは硬質のウレタンオイル塗装の組み合わせにしました。
まずは、板を幅ハギ。今回の為に購入したビスケットジョイナー。
ビスケットというブナの圧縮材を挟んで接着する事で、目違いを押さえ、補強にもなります。
幅ハギの接着を待つ間に、脚の制作。
↓脚と天板との接合部は、折り畳みになる為、ワンタッチレバー式の折脚金具を採用しました。
脚を気持ちシャープに見せたいので、面を斜めに削って、下にいくほど細く見えるようにしています。
幅ハギが終わった天板を、ジグソーとルーターで円形に削りだした後、
天板の反り止めの加工に。
幅の広い天板なので必ず反り対策は必要なのですが、天板下の空間を広くする為、反り止めの出は少なくしたい。
市販のテーブルでは金属のアングルを使ったそり止めで解決しているところも最近は多いのですが、
悩んだ結果、桟の木は硬質のオーク、かつ、桟の厚みを確保する為、掘り込んで入れる事にしました。
天板の収縮に対応できるよう、ネジ穴を縦長にします。
※今回は脚の配置の都合上採用しなかったのですが、いつか伝統的な勾配付吸い付き桟にもチャレンジしてみたいです。
↑塗装前の状態。
今回、初めてウレタンオイルでの塗装を行います。
キャピタルペイントのオリオ2。
表面に厚い塗膜は作らずに、染み込んで硬貨するウレタン塗料です。
仕上げはオイル仕上げに近い感じで、あまり濡れ色にならないとのこと。
2液混合型なので、必要な分を計量し、混ぜて塗装します。
2回塗り+ウェット研磨するのですが、
研磨中に塗料が乾いてきて、大慌てでふき取り。。(汗
大事には至らなくてよかったのですが、もっと事前に試しておかないとですね。
↓塗装後の状態。
↓仕上げ前の水で塗らした状態。
桧をオイル塗装すると、濡れ色が強く、色が黄っぽくなります。
塗装前の桧の白とピンクの色が好きで、オイル塗装時は薄く白色のオイルをブレンドしたりする時があるのですが、
ウレタンオイルだと黄色くならずに、そのまま使えます。
一晩乾かして、折脚金具と反り止めの桟を取り付けて完成です♪
初めての事ばかりで、緊張の連続でしたが、強度、重さ、見た目等、上手くバランスが取れた気がします。