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桧の看板板の制作

ご近所の家具屋さんの看板板を制作しましたので、その時の写真をアップします。

工房に在庫していた桧の厚板を、製材所で半分に割ります。

二枚のはぎ合わせ面を作り、ビスケットと耐水用の接着剤でくっつけた後、
↓耳を綺麗にしています。
※今回は皮付近に虫食い穴があった為、杢目に沿って、グラインダーで荒削りした後、南京鉋と、サンダーで仕上げ。

裏面を仕上げた後、反り止めの吸い付き桟に挑戦です。
※様々な木工ブログに、それぞれのやり方を詳しく記載してくれていますので、参考にさせて頂きました。

勾配を付けたジグを作り、蟻溝ビットで掘り込み。

桟の部分も形に合うように、木が痩せてきた時の締め増しも考慮して、木槌で7,8割入る暗いまで調整。。
※堅木だともう少し先まで調整した方が良さそうな感じ。
※今ある機材では、微妙な加減が難しく、ルーターテーブル早く作らないとです。。

クランプで所定の位置まで締め込んだ後、溝を桧で埋めます。
後々のメンテナンスを考慮して、木釘で止めています。

表面を仕上げた後、こちらも初となる、白木用保護塗料「木肌美人」で塗装。
※木の内部で硬化する塗料で、濡れ色にならない事、看板や社寺仏閣での使用実績を踏まえて選定しました。
※硬化成分は、シリコン樹脂で、他に紫外線による色やけ防止成分も入っています。

↓塗装前

↓塗装直後

↓3回目塗装、乾燥後です。

※1回の塗装面積が広く、吸い込みが早いので、塗装ムラにならないように、毎回吸い込みが落ち着くところまで塗ったところ、使用目安量の1.5倍くらい使っていました。

↓ぱっと見は、無塗装と思うくらい。桧の白とピンク色がそのまま出ています。

※濡れ色の方が好まれる木もありますので、それについては次回のブログで書きます。
※塗装も色々な塗料があって調べるのが大変でしたが、いろいろなお仕事をさせて頂けるおかげで、だいぶ把握できてきました。

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